新課程『高等学校 現代の国語』(現国713)教科書の訂正について

令和3年8月25日

株式会社 第一学習社

代表取締役 松本洋介


このたび、弊社発行の文部科学省検定済教科書『高等学校 現代の国語』(現国713)の宣伝内容について、文部科学省より、学習指導要領の運用に誤解を与えるとして改善を求められました。また、その改善内容に合わせて、検定済み教科書としてすでに公開している見本本につきましても、記載方法の見直しが必要となったため、教科書の訂正申請を行いました。その後開催された検定調査審議会において、訂正内容が認められましたので、ここにご報告いたします。
教育委員会はじめ高等学校の先生方には、ご迷惑をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げます。

訂正の意図と概要は次の通りです。

①論理的な文章と同等の扱いで文学的な文章を掲載するのは学習指導要領の主旨と異なる、という観点により、文学的な文章が「読むこと」の教材ではないことを明確にしました(別紙訂正番号1~5)。

☞訂正ポイント
目次ページの下部に記載している教材と資質・能力との対応表につき、文学的な文章は「書くこと」のみに●印を付けました。

②文学的な文章(「羅生門」「砂に埋もれたル・コルビュジエ」「夢十夜」「鏡」「城の崎にて」の5教材)については、言語活動を主体とした「その他」の文章と位置づけ(別紙訂正番号6)、教材末に提示した学習活動を「活動の手引き」という形に一本化しました(別紙訂正番号7~11)。ここでの学習は、「構成や展開のしかたなどを分析的に捉える方法を学び、読み取ったことに基づいて自分の意見や考えを文章にまとめる」という活動を主なねらいとしています。

☞訂正ポイント
文学的な文章教材末の課題につき、「活動の手引き」に一本化しました。

なお、上記訂正作業に伴う教科書の掲載題材や課題内容の変更はありません。
弊社といたしましては、学習指導要領の主旨に沿った訂正が認められたことにより、採択を予定される学校様に対して、より安心してご利用いただけるものと判断しております。