❶ 中小企業の地位
中小企業…… 資本金または従業員数が一定規模以下の企業(中小企業基本法第2条で定義)
全事業所数の99%を占める
中小企業基本法の目的……1963年の制定時は中小企業の格差是正
→1999年の改正で中小企業の自助努力への支援に
❷ 日本経済の二重構造……大企業と中小企業との間に、生産性や賃金などの面で差があること
景気の調整弁……大企業が発注量を増減して、中小企業を景気変動の緩衝材にしている
下請け構造……部品づくりなど、大企業が行う生産工程の一部を請け負う
系列取引……特定の大企業との、生産・流通・販売を通じた密接な結びつき
まちづくり3法の制定(2000年)……大規模小売店舗法に代わり、大規模小売店舗立地法(大型店の出店規制の緩和)などを制定→中小商店の経営が悪化→大規模小売店舗立地法の改正(大型店の出店規制)
❸ 期待される中小企業
地場産業……地元の中小企業による地域密着型の産業。地域団体商標の導入で、地域ブランド化を促進
ベンチャー企業の育成……ニッチ(隙間)産業で活躍、大学発ベンチャーも活発
ベンチャーキャピタルエンジェル投資家などによる資金面での支援が求められる