【Ⅰ 経済主体と企業の種類】
❶ 経済主体
①家計……消費を中心に行う経済主体。生産要素(土地、労働力、資本)を企業に提供し、その対価として所得を得る
②企業……生産を中心に行う経済主体。生産要素を使って、財・サービスを生産し、利潤を得る
③政府……家計・企業から租税を徴収し、財政活動を行うことで、経済活動の調整を行う
❷ 家計の役割……生産要素(土地、労働力、資本)を提供して、賃金や利子・配当、地代などの所得を得る。
家計全体の消費支出が国民総支出に占める割合は約6割と高く、景気に大きな影響を及ぼす
→所得=消費+貯蓄……かつての日本の貯蓄率は高いとされていたが、現在では低下している
❸ 企業の種類……私企業(個人企業、法人企業[会社企業、組合企業])、公私合同企業(株式会社形態、特殊法人形態)、公企業(国営企業、公社、独立行政法人、公庫、地方公営企業)など
【Ⅱ 株式会社の種類としくみ】
❶ 株式会社……多数の株主(出資者)から出資してもらい、多くの資金を集める
・株主の責任……株式会社に出資した範囲内での責任(有限責任制)
・株式(株券)……株式会社に資金を出資したことを示す証券。所有者にはさまざまな権利が与えられる
・株主総会……通常、年に1回開かれる株式会社の最高意思決定機関
・所有と経営の分離……会社の所有者である株主が、経営者である取締役を選定する
・会社法(2006年施行)……最低資本金制度の撤廃、有限会社の廃止、合同会社の新設など
❷ 企業の合併・買収(M&A)……規模の利益(スケール・メリット)や経営の多角化を目的に行われる
❸ 企業の社会的責任(CSR)……あらゆる利害関係者に対して企業が果たすべき責任。コンプライアンスの徹底