251 ヤルタ会談(p.270)
1945年2月、米・英・ソの首脳がソ連のクリミア半島のヤルタに集まり、戦後の世界秩序や国連の創設などについて確認した。
252 冷戦(冷たい戦争)(p.270)
第二次世界大戦後のアメリカを中心とした資本主義陣営とソ連を中心とした社会主義陣営の対立。朝鮮戦争・ベトナム戦争など、米ソの代理戦争として対立は続いた。1989年のマルタ会談で冷戦は終結した。
253 北大西洋条約機構(NATO)(p.271)
1949年に北米、ヨーロッパの西側諸国により設立された集団安全保障体制。アメリカを中心とした対ソ封じ込め政策を目的とした軍事同盟であった。冷戦終結後は、加盟国の領土および国民を防衛することを最大の責務としている。また、現在は東欧諸国の一部の国々も加盟国となった。
254 ワルシャワ条約機構(WTO)(p.271)
1955年にNATOに対抗するため、ソ連と東欧8か国により結成された東側陣営の集団安全保障体制。本部はモスクワに置かれた。冷戦の終結により1991年に解体した。
255 多極化(p.273)
第二次世界大戦後は、米ソの対立を中心に国際政治が動いていた。しかし、日本・西ドイツの急速な経済発展、ECの結成などによる西側陣営におけるアメリカの地位の低下、中ソ対立による東側陣営の足並みの乱れなどがみられた。また、1970年代以降は第三世界の台頭もあり、二極化から多極化となった。
256 第三世界(p.273)
おもに第二次世界大戦後に独立を果たした、アジア・アフリカの発展途上国諸国のことをいう。資本主義陣営と社会主義陣営のいずれにも属さず、反植民地主義・軍事同盟不参加を掲げ、非同盟中立政策を推進した。
257 非同盟諸国首脳会議(p.273)
1961年、エジプトのナセル、インドネシアのスカルノ、ユーゴスラビアのチトーなどが中心となり、25か国が結集した会議。東西いずれの軍事同盟にも参加しない中立的な国々により、平和共存、反植民地主義を掲げ、国際緊張緩和を目的とした。現在は、発展途上国の経済問題を中心に取り組んでいる。
258 マルタ会談(p.274)
1989年、地中海のマルタ島で行われたG=ブッシュ米大統領とゴルバチョフ・ソ連書記長による会談。東西冷戦の終結が宣言された。
259 ソ連崩壊(p.274)
1991年の軍部・保守派によるクーデターの失敗により、ゴルバチョフ大統領は共産党書記長を辞任し、党の解体を宣言。その後、エリツィン・ロシア大統領が実権を掌握し、ソ連は解体され、独立国家共同体(CIS)が創設された。
260 アメリカ同時多発テロ事件(p.275)
2001年9月11日、ハイジャックされた旅客機が、アメリカの世界貿易センタービルに2機、国防総省(ペンタゴン)に1機突っ込み、他の1機は途中で墜落した。アメリカは、事件の実行犯をイスラーム過激派のアルカイダと断定した。
261 イラク戦争(p.275)
2003年にアメリカは大量破壊兵器の保有を理由に、イギリスとともにイラクを攻撃し、フセイン政権を崩壊させた。明確な安保理決議を経ない攻撃には賛否が分かれた。その後、イラクに大量破壊兵器がないことが判明した。