p363-375地球環境と資源・エネルギー問題

p.363❓「プラネタリー・バウンダリー」によって何が把握できるのか

【解答例】

地球環境問題に関して、どのような領域で地球の限界を超えており、取り返しのつかないことになるリスクが高まっているかを把握できる。


p.369❓各種エネルギーの特徴と、日本のおもなエネルギー源は何か

【解答例】

①火力発電:化石燃料を使用するため、地球温暖化に悪影響をもたらす。また、日本は価格が不安定な化石燃料を輸入に頼っている。その一方で、発電量の調整をしやすいという長所もある。

②原子力発電:発電時に二酸化炭素を排出しない長所がある。その一方で、安全性や放射性廃棄物の保管・処理に課題がある。

③水力発電:発電時に二酸化炭素を排出しない長所がある。ただし、ダム建設のための初期費用が高く環境破壊にもつながる。

④新エネルギー:環境への負荷が比較的小さく、枯渇のおそれがない。本格的な普及には、発電コストなどの面で課題がある。

現在の日本では、石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料を用いた火力発電が中心的な発電方法である。


p.370❓日本のエネルギー政策は、どのように変化してきたのか

【解答例】

日本は石油危機を経て、安定成長期以降は石油に依存しすぎることのないエネルギーの供給をめざした。そこで、原子力発電の拡大を推進してきた。原子力発電には、安全性や放射性廃棄物処理・保管の課題が指摘される中、東日本大震災で福島第一原発事故が発生した。その後、新エネルギーを含めたエネルギーミックスの重要性が強調されるようになった。日本政府は、新エネルギーの拡大を推進しつつ、原子力発電についても重要なベースロード電源と位置づけて、安全性に留意しながら今後も利用するとした。