p261-269国際連合の組織と役割
勢力均衡は同盟国グループ間の軍事力のバランスをとることで国家の存立を維持するのに対し、集団安全保障は対立する国家も含めて多国間でのルールの下で国家の存立を維持する形式をとる。
全会一致制を採用した国際連盟では迅速な動きができなかったため、国際連合では多数決制が採用された。
国際連盟の反省から侵略国への制裁を強化し、多数決を採用したが、大国によるコンセンサスを前提とする拒否権を設けることで安保理での制裁を抑制的なしくみとした。
安全保障理事会、総会、国際司法裁判所、経済社会理事会、(信託統治理事会)。
国連の機能不全について考える場合、国連の機能的な中心機関は総会ではなく、安全保障理事会であると捉えると、理解できることが少なくない。
常任理事国などの大国ではない小国から選出されている。
事務総長は安全保障理事会の勧告(推薦)を受け、総会が任命する。事務総長の勧告には安全保障理事会の常任理事国5か国が拒否権を発動できる。
正規の国連軍が組織されなかったため。
冷戦終結後に世界各地で内戦や民族紛争が発生したため。