p158-163国民経済と経済成長
ストックとは、一時点での蓄積量のことをさし、フローは一定期間内での流動する量のことをさす。
国富の内訳は、高度経済成長の頃から1990年にかけては、土地の割合が高まってきていた。これは経済成長とともに地価が上昇し、バブル経済のころに最も高くなったためである。2000年以降は対外純資産の割合が増加している。これは、日本が長年の間、貿易黒字国として海外に資産をもつことになったためである。
高度経済成長に名目・実質ともに高水準だった経済成長率は徐々に鈍化し、1990年代後半からはマイナス成長がみられることも少なくなくなってきた。また、かつては実質値より名目値のほうが高い数値を示していたが、デフレの傾向で名目値が実質値よりも低い数値となる年もみられるようになってきた。
技術革新や生産の効率化などによる生産性の上昇、生産に必要な機械設備などへの投資の増加、労働者の増加。