p126-132経済社会の発展

p.126❓資本主義はどのように変容しながら発展してきたのか

【解答例】

16世紀頃より生産形態が問屋制家内工業から工場制手工業(マニュファクチュア)に移行すると、交易活動を行う商業資本家による商業資本主義が発達した。その後、産業革命が始まる18世紀中頃になると、生産形態が工場制機械工業に移行し、製造業を中心とした産業資本家による産業資本主義が発達した。19世紀後半には銀行による金融資本と巨大企業の独占による独占資本主義の時代となったが、その後、恐慌や失業など資本主義内部の問題が深刻になると、独占を禁止する一方、ケインズの理論をもとに「大きな政府」「福祉国家」をめざそうとする修正資本主義が生まれた。


p.129❓「大きな政府」と「小さな政府」の経済政策には、どのような違いがみられるのか

【解答例】

「大きな政府」は、不況や失業に対処するために、政府が公共投資などの裁量的財政政策を行うことで有効需要を創出し、景気回復と完全雇用の実現を図ろうとするものである。一方、「小さな政府」は、「大きな政府」による財政赤字やインフレを問題視しており、政府の経済への介入をできるだけ少なくし、市場による解決をめざそうとするものである。