p302-307 用語解説

ブレトンウッズ体制(→p.304) 各国の為替相場切り下げ競争が,第二次世界大戦の遠因になったとの反省から,戦後,IMF(国際通貨基金)と世界銀行がつくられた。この2つを柱とする戦後の国際経済体制をブレトンウッズ体制という。各国は固定相場制をとったが,1971年のアメリカの金・ドル交換停止により,ブレトンウッズ体制は崩壊した。

IMF(国際通貨基金)(→p.304) 1944年のブレトンウッズ協定によって,為替相場の安定をはかることなどを目的に創設された。世界銀行とともに,ブレトンウッズ体制の根幹をなす。変動相場制に移行した現在,IMFは経常収支の短期的な赤字を是正するための支援融資や,発展途上国への融資に取り組んでいる。

国際復興開発銀行(ⅠBRD,世界銀行)(→p.304) 1944年のブレトンウッズ協定によって設立が決まり,1946年に業務を開始した。第二次世界大戦によって荒廃した国に復興資金を援助するために設立されたが,戦後復興を果たした現在では,おもに発展途上国を対象に融資をおこなっている。