p198-201 用語解説

冷戦(Cold War)(→p.198) 米ソの大国を頂点とする世界規模の二極対立を示すことば。資本主義と社会主義というイデオロギーを異にする米ソ両国が,それぞれのイデオロギーと政治・経済システムの優越を競い,激しく軍事的に対立するとともに,同盟国を引き込み自陣営の拡大に努めた。そして,両者は実際の交戦(熱戦)はしないが,にらみあうといった状態であったため,冷戦といわれた。

非同盟諸国首脳会議(→p.200) 1961年,ユーゴのチトー,エジプトのナセル,インドネシアのスカルノらのよびかけにより,ユーゴの首都ベオグラードに東西両陣営に属さない28か国の首脳が集まって,第1回非同盟諸国首脳会議が開かれた。平和共存と反植民地主義で協調し,緊張緩和をめざす宣言が採択された。しかし,冷戦終結後,非同盟の意義が薄らいできている。