⑦資源・エネルギー問題

1 枯渇性資源とエネルギー資源の利用
化石エネルギー……石油,石炭,天然ガスなど。世界の一次エネルギーの約90%を占める
→地球温暖化,酸性雨の原因……二酸化炭素(CO₂),硫黄酸化物の排出削減が課題
②資源の偏在性……世界の石油埋蔵量の約50%が政情不安定な中東に集中
石炭:アメリカ,ロシア,オーストラリアなど
天然ガス:ロシア,イラン  シェールガス:アメリカ
③資源の有限性……可採年数=確認埋蔵量÷年間生産量
資源ナショナリズム……資源の主権をめぐり,発展途上国がその領有を主張
→OPEC,OAPECの創設,「天然資源に対する恒久主権」宣言(1962年),NIEOの樹立宣言(1974年)
⑤原子力発電……発電過程で二酸化炭素(CO₂)を排出しない利点があるが,東日本大震災での4基の損傷により,安全性が問題視され,世界でも原発をどうするか対応がわかれている

2 期待される新エネルギー
新エネルギー……太陽光・太陽熱・風力・バイオマスなどのクリーンエネルギー,再生可能エネルギー
→パリ協定やSDGsにより,近年注目が集まっている
固定価格買取制度……再生可能エネルギーで発電した電気を,電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度

3 循環型社会に向けて
①大量廃棄型の社会→循環型社会の確立
(3R:Reduce<発生量の抑制>,Reuse<再使用化>,Recycle<再資源化>の実践)
循環型社会形成促進基本法(2000年施行)→家電リサイクル法など,個別のリサイクル法を整備