<西アジア・中央アジア・北アフリカの暮らし>
●西アジア・中央アジア・北アフリカは大部分が乾燥帯に位置し,広くイスラームが信仰されている
西アジア・北アフリカではアラビア語の使用者が多い
■西アジア・中央アジア・北アフリカの自然環境
①地形
・イラン高原からアナトリア高原,アトラス山脈などの(変動帯)
⇨イランやトルコは地震多発国
・アラビア半島などの(安定大陸(安定陸塊))
・古代文明を育んだナイル川・ティグリス川・ユーフラテス川などの(外来河川) ⇨灌漑農業が発達
②気候…(亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯))に覆われ,(乾燥気候)が広がる
⇨(ルブアルハリ砂漠)などが分布し,砂嵐がみられる
蒸発量が多く ⇨カスピ海・アラル海・死海などの(塩湖)が見られる
(ステップ(BS)気候):カザフステップなど,中央アジアでは短草草原(ステップ)が広がる地域もある
(地中海性(Cs)気候):地中海沿岸や中央アジアで見られる
■西アジア・中央アジア・北アフリカの産業
①農業…外来河川や湧水,(カナート(フォガラ))と呼ばれる地下水路によってできた(オアシス)
⇨(灌漑農業)で小麦や綿花などを栽培
②鉱工業
・ペルシャ湾岸やカスピ海沿岸,北アフリカ地域には原油が豊富に埋蔵
石油関連産業の発達 ⇨近年は産業の多角化を図り,金融業や観光業に力を入れる国も
・トルコの工業…自動車産業を中心に外資系企業の工場が多く立地し,経済が成長
■西アジア・中央アジア・北アフリカの生活文化と諸課題
①歴史…東のアジアと西のヨーロッパを結ぶ陸の交易路(シルクロード)と,インド洋と地中海を結ぶ海の交易路により発展
⇨西アジアは文明の十字路としてヨーロッパにも影響を与える
②宗教…広く(イスラーム)が信仰され,ほとんどの国で多数派 ※イスラエルは(ユダヤ教)が多数派
・サウジアラビアにはイスラームの聖地(メッカ)がある
・国によって宗教との距離感は異なり,トルコは政教分離。サウジアラビアでは従来の慣習を見直す動きもある
③諸課題…2011年の「アラブの春」を受けてシリアで紛争が激化 ⇨多くの難民が発生