p.38-39 結果から考える公正さ
用語解説
行為によってもたらされる結果がどの程度の幸福をもたらすかを基準に,善悪を判定する倫理学の考え方。ベンサムとミルによって体系化された。行為の結果ではなく動機から善悪を判定する義務論と対比される。
他人に危害を加えたり不利益をおよぼしたりしない限り,個人の自由は最大限尊重されるという考え方。この原則から,他人に迷惑をかけない行為なら,たとえ愚かなことであっても制限されないという愚行権の考え方が導かれる。