p.240-241 いまを読み解く 地球温暖化にどのような対策がとられているのだろうか
用語解説
1997年に京都で開催された地球温暖化防止京都会議(COP3)で採択された地球温暖化対策の議定書。2005年発効。先進国の温室効果ガス排出量の削減目標が設定され,その達成をより容易にするために排出権取引などの制度が導入された。
2015年にパリで開催された第21回気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)において結ばれた地球温暖化対策の協定。発展途上国を含むすべての締約国が5年ごとに温室効果ガスの削減目標を国連に提出することが義務づけられた。これにより,世界の地球温暖化対策が進展することが期待されている。
各国ごとに温室効果ガスの排出量の上限を取り決め,上限をこえて排出した国が,上限に達していない国から,排出量の枠を買い取ることができる制度。このしくみは,現在のパリ協定でもいかされている。
二酸化炭素の排出量を抑制するため,炭素の含有率や量に応じて石油,石炭,天然ガスなどに課する税金のこと。炭素税による税収は,おもに地球温暖化対策に使われる。