p.24-25 倫理VIEW 私たちが生きる社会

用語解説

●官僚制(ビューロクラシー)

近代に登場した,大きな組織や集団における管理システム。合理的・合法的権威を基礎とし,一般的な規則に基づいて職務が遂行されること,権限のヒエラルキーが明確であること,能力や資格などにより職務が専門分化していくこと,などを特徴とする。ウェーバーがそれらの特徴をまとめた。


●フランクフルト学派

1920年代以降,ドイツのフランクフルト大学社会研究所を中心に活動した思想家たちの総称。ホルクハイマー,アドルノ,フロム,ハーバーマスなど。近代社会を批判的に分析する理論が多く提唱された。


●権威主義的パーソナリティ

フロムやアドルノが唱えた近代の人間像。硬直化した思考の下で,権威を無批判的に受け入れる。これによりファシズムが台頭したといわれる。


●自民族中心主義(エスノセントリズム)

自民族の文化を最上とし,ほかの民族の文化,生活様式,思考方法などに対して,否定的な価値判断をすること。