p.216-217 歴史VIEW 第二次世界大戦後の国際経済のあゆみ
用語解説
1944年に結ばれたブレトンウッズ協定により設立されたIMF(国際通貨基金)と国際復興開発銀行(IBRD,世界銀行)を中心とする体制。戦後の国際経済の基礎となった。
1971年,ニクソン米大統領は金とドルの交換停止を柱としたドル防衛策を発表した。背景には,軍事費の膨張や,アメリカの多国籍企業の海外投資によるドルの流出などがある。その後,ブレトンウッズ体制は崩壊し,世界経済や国際通貨体制が混乱した。
1948年発効。自由貿易の拡大と世界経済の発展を目的とし,自由・無差別・多角主義(多国間で交渉をおこなう)の三原則を掲げた。
GATTを発展的に解消し,その理念を引き継いで1995年に発足した国際機関。現在は160か国以上が参加してラウンド(多国間貿易交渉)を重ねているが,加盟国が増えたために意見の対立も多く,交渉がまとまりにくくなっている。