p.200-201 財政のしくみと課題
用語解説
政府がおこなう経済活動のこと。政府は租税や公債をもとに経済活動をおこない,私たちの生活や経済活動を安定させ,よりよい社会づくりをめざす。
私たちの生活の向上と発展に必要な社会共有の資産。産業用道路・港湾施設など,産業の発展に必要な生産関連社会資本と,住宅・上下水道など,私たちの生活に必要な生活関連社会資本とに大別される。
公債残高の増加により,財政の歳出において公債が占める割合が高くなり,自由に使えるお金が少なくなること。
財政政策によって,景気変動を自動的に調整するように制度を設計する方法。好況期と不況期では逆の対策をとるが,社会保障制度や累進課税制度などのしくみによって調整する。
経済成長,完全雇用の維持,インフレ防止など景気の安定をめざして政府が意図的に有効需要を上下させながらおこなう財政政策。不況時には,積極的な公共支出や減税などにより有効需要を増大させる政策を選択する。好況時には反対の政策がおこなわれる。
道路,公園,警察など誰もが自由に利用できる財・サービス。費用を出さずにサービスを利用するフリーライダーが必ず現れることから,民間企業ではなく政府が供給する。