p.148-149 人種・民族問題と地域紛争(2)

用語解説

●難民

難民条約の定義では,人種,宗教,国籍,政治的意見や特定の社会集団に属するなどの理由で,母国にいると迫害を受ける,またはその恐れがあるなどのため,ほかの国に逃れた人々のことをさす。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によって,保護が進められている。


●パレスチナ問題

パレスチナの土地をめぐるユダヤ人とアラブ人の対立によって生じているさまざまな紛争問題。第一次世界大戦当時のイギリスの外交政策の影響で,ユダヤ人とアラブ人の双方がパレスチナの地にみずからの国家建設をめざしたことが,両者の対立をより深刻化させるきっかけとなった。


●難民条約

1951年に国連の全権委員会議で採択された「難民の地位に関する条約」と,1967年に採択された「難民の地位に関する議定書」の総称。日本は1981年に批准。