p.124-125 国際連合の役割
用語解説
第二次世界大戦後の1945年10月,国際連合憲章の発効とともに成立した国際平和機構。国際社会の平和・安全の維持をおもな目的とする。
第一次世界大戦後にウィルソン米大統領の平和原則14か条を受けて設立された,史上初の国際平和機構。しかし,当のアメリカは当初から不参加だった上,日本,ドイツ,イタリアが次々と脱退したため,平和を維持する機能を失っていった。
国連の主要機関で,国際平和と安全の維持を目的とする。表決の際に拒否権を行使できる5常任理事国(米・英・仏・ロ・中)と,任期2年の10非常任理事国の計15か国からなる。安保理の決定は法的拘束力をもち,国連加盟国はそれに従わなければならない。
国連の目的と原則,主要機関の構成と任務,国際紛争の解決方式など国連の基本事項について定めた条約。国連憲章の改正には,総会構成国の3分の2の多数による採択と,安保理の5常任理事国を含む加盟国の3分の2の批准が必要となっている。