p.116-117 地方自治と住民の福祉

用語解説

●地方自治は民主主義の学校

イギリスの政治家・政治学者ブライス(1838~1922)の『近代民主政治』(1921年)のなかの有名なことば。「地方自治は民主政治の最良の学校,その成功の最良の保証人なり」と述べ,地方自治が民主政治の基礎であることを主張した。


●地方分権一括法

1999年制定。これにより,国と地方は「対等・協力」の関係とされ,国が地方を下部機関とみなしておこなわれてきた機関委任事務が廃止され,地方公共団体の仕事は,自治事務と法定受託事務になった。


●条例

地方公共団体が,「法律の範囲内で」(憲法第94条)独自に制定することができる法令。住民は,有権者の50分の1以上の署名で条例の制定・改廃を請求することができる。