p.38-39 結果から考える公正さ

問いの解答例・解説

■p.38 課題

問い 正しい行為はどのように決まるのだろうか。

【解答例】 結果としてよい結果がもたらされていれば,その行為は正しかったと考えられる。


■p.38 クローズアップ・Q

問い 自分の選択の理由を説明しよう。また,功利主義で考えると,どちらを選択するか考えよう。

【解答例】 ・選択:意図的に人を犠牲にする選択をしたくないから,線路を切りかえない。
・功利主義をもとに考えると,犠牲(不幸)は少ないほうがよいから,線路を切りかえるのがよいのではないか。


■p.39 資料4・Q

問い 功利主義はどんな社会をめざすのだろうか。

【解答例】 平等と個人の自由を重視する社会。


■p.39 確認

問い 功利主義とはどのような考え方か,説明しよう。

【解答例】 結果として,どれだけ多くの人にどれだけ多くの幸福がもたらされたかを基準に行為の正しさや善さを判断する考え方。


■p.39 活用

問い 功利主義の利点と問題点を,実社会の具体例もふまえ考えよう。

【解答例】 災害時のトリアージなどでは,それによって効果的に多くの人を救うことができるが,同時に命を選別したり,苦しんでいるにもかかわらず治療をしないということにもつながる。

【解説】 功利主義は結果としての幸福に注目する点で明瞭である一方,少数者を犠牲にしがちである。また,人権の尊重などほかと比較が難しい価値を功利主義だけで説明することはできないことに注意しよう。