p.214 国際分業と貿易

問いの解答例・解説

■p.214 課題

問い 国際分業が進むことによるメリットとデメリットは何だろうか。

【解答例】 メリットはリカードの比較生産費説で示されるように,生産量が増加することである。一方でデメリットは,その国家の幼稚産業には自由貿易により大きな影響が出ること,分業体制の一部でも何らかの事情で生産ができない(たとえば自然災害や紛争など)と,生産全体に影響が出ることなどがある。


■p.214 確認

問い リカードが唱えた,国際分業の利益を示した理論を何というか。

【解答例】 比較生産費説


■p.214 活用

問い 国際分業が進むと,国内のどのような人々が恩恵を受け,どのような人々が影響を受けるか考えよう。

【解答例】 分業が進めば,その国家が分業を担う製品を生産する産業は恩恵を受ける。一方で,その国家の生産量が少ないものの輸入が諸外国から増加することが考えられる。そのため,そういった幼稚産業などでは影響を受けることが考えられる。