p.160-161 労働環境の現状と課題
問いの解答例・解説
問い 労働環境の変化にともない,私たちの働き方はどう変わるのだろうか。
【解答例】 低成長やグローバル化による企業間の競争の激化を受けて,非正規雇用が増加した。また,女性の社会進出や新型コロナウイルス感染症の拡大などを受けて,働く時間や場所などの見直しが進み,働き方が多様化している。
問い 雇用形態別雇用者数はどのように変化しているだろうか。正規雇用と非正規雇用に分けて経年変化を読み取ろう。
【解答例】 正規雇用は横ばい状態が続くのに対して,非正規雇用は1985年から2020年の間に約3倍増加している。
問い 誰もが働きやすい社会になるよう,どのような対策がとられているのだろうか。
【解答例】 労働基準法を改正し,長時間労働の是正や積極的な休暇取得などを企業に義務づけている。また,パートタイム労働法などを改正し,同一企業内の正規雇用と非正規雇用との不合理な待遇差を解消し,誰もが安心して長く働き続けることができる環境づくりをめざしている。
問い 労働環境の変化の例をあげよう。
【解答例】 ・リストラが進んで終身雇用制が崩壊し,非正規雇用が増加した。
・年功序列型賃金体系が崩壊し,成果主義や年俸制を導入する企業もあらわれた。
問い 労働環境の変化にともない,法律や企業はどのような取り組みをおこなっているか調べよう。
【解説】 労働環境が変化するにともなって,労働基準法,パートタイム労働法などを改正して対応している。企業も働き方改革関連法が成立したことにともない,時間外労働の削減や賃金制度や人事面での改革が必要である。