p.102-103 選挙制度の現状と課題

問いの解答例・解説

■p.102 課題

問い 日本の選挙制度には,どのような課題があるのだろうか。

【解答例】 一票の格差の解消や投票率の向上という課題がある。特に若い世代ほど投票率が低く,問題になっている。


■p.103 資料3・Q

問い 第49回の選挙について,投票率の最も高い年代と最も低い年代の差は約何人になるだろうか。下の解説の数値を使って考えよう。

【解答例】 60歳代の投票人数=1,510(万人)×0.71≒1,072(万人)
20歳代の投票人数=1,180(万人)×0.365≒431(万人)
1,072(万人)-431(万人)=641(万人)
投票率が最も高い60歳代と最も低い20歳代の差は,約641万人


■p.103 資料4・Q

問い 上の図の参議院選挙区の場合,福井県民1 人の一票の価値を基準にすると,神奈川県民1 人の一票の価値は何票になるか。

【解答例】 約0.3票


■p.103 確認

問い 選挙期間中に候補者ができないことはどれか。
①署名活動  ②街頭演説  ③討論番組への出演

【解答例】 ①

【解説】 そのほか,選挙期間中には次のような行為が禁止されている。
・戸別訪問  ・飲食物の提供  ・気勢を張る行為  ・買収・供応など


■p.103 活用

問い 一票の格差とはどのような問題か,説明しよう。

【解答例】 有権者が形式的にはそれぞれ同じ一票を投じていても,選挙区ごとの有権者数が異なるため,一票の重みに差が出る問題。平等選挙の原則に反する。

【解説】 衆議院議員総選挙の結果が日本国憲法第14条の「法の下の平等」に反するとして,1976年と1985年に違憲判決が出されている。