p.242-243 資源・エネルギー問題
要点の整理
(1) 人類とエネルギーとのかかわり
①エネルギー源の変化
・産業革命以前:自然エネルギー(風力,水力,畜力など)
・18世紀後半:産業革命→動力源として,石炭の使用が急増
・20世紀:エネルギー革命→流体エネルギー(石油・天然ガス)中心に移行
→大量にエネルギーを消費する社会へ
②エネルギーの種類
・一次エネルギー……化石燃料や水力など,自然界から直接得られるもの
・二次エネルギー……電気など一次エネルギーからつくられるもの
--------------------------------------
(2) 世界の石油の状況
・分布の偏在性:埋蔵量の50%が中東に集中
・高い中東依存度:日本が輸入する石油のうち,中東からの輸入は約90%を占める
・資源カルテルの結成:1960年 OPEC(石油輸出国機構)
1968年 OAPEC(アラブ石油輸出国機構)
--------------------------------------
(3) 世界のエネルギー供給量
①エネルギー供給量
・中国が供給量全体では世界最大(大部分を石炭に依存)
・1人あたり供給量ではアメリカが最高で,中国の約3倍
②一次エネルギー自給率
・資源輸出大国のロシアは自給率約200%
・ほとんどの資源を輸入に頼っている日本はわずか10%程度