p.236-237　地球環境問題
要点の整理

(1)　地球温暖化　
①地球温暖化のしくみ
・化石燃料(石油や石炭)の大量消費→二酸化炭素の大量放出→大気中の二酸化炭素濃度が上昇→地球温暖化が進行
②温室効果ガス
・地球温暖化の原因となるガス。二酸化炭素のほかに，永久凍土の中にあるメタンや，オゾン層破壊の原因物質であるフロンガスもこれにあたる。

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(2)　酸性雨　
①酸性雨発生のしくみ
・自動車・工場から汚染物質を含む排出ガスが大量に放出(＝化石燃料の大量消費)
　→汚染物質(窒素酸化物，硫黄酸化物)が大気中に広がる
　→大気中の水分と結合し，酸性度の高い酸性雨となる(pH5.6以下の雨)
②環境への影響
・汚染物質は風によって運ばれ，広い範囲に被害をもたらす
・森林破壊(木々が立ち枯れる)，湖水が酸性化し，そこにいた動植物が死滅，歴史的建造物や石像が崩れたり溶けたりする　など

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(3)　オゾン層の破壊　
①オゾン層とは：「地球の宇宙服」
・オゾンという物質が多く存在している上空10～50km(成層圏)あたりをオゾン層とよぶ
・太陽光に含まれる紫外線のうち，有害なもののほとんどを吸収
　＝地上の生物を紫外線から守るはたらき
②オゾン層破壊のしくみ
・フロンガス(エアコン，冷蔵庫，スプレー製品などに広く使われていた)の放出
→成層圏まで上昇し，オゾンを破壊
③環境への影響
・大量の紫外線が地表に到達→皮膚がんや白内障の患者が増加
・南極大陸上空では，オゾンホールとよばれるオゾン濃度が薄くなった部分が発生
④オゾン層破壊を防ぐための努力
・モントリオール議定書 (1987年採択)：フロンガス規制のための国際的な取り組み

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(4)　砂漠化　
①砂漠化……土地が荒れ，植物が失われることで砂漠のような状態になること
②砂漠化の要因
・自然的要因：地球規模の気候変動→降水量の減少
・人為的要因：人口増加→薪炭材(燃料用)として伐採される木材の増加
家畜の過剰放牧→えさとなる草などを食べつくす
灌漑によって土壌の塩性化が進む
＊砂漠化の原因としては，人為的要因の方がより大きいといわれている

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(5)　森林破壊　
①森林破壊の原因
・熱帯(アフリカ，中南米，東南アジア)における熱帯林の減少の影響が大きい
・熱帯地域における人口の急増→自然再生力を上回る焼畑の増加　
・薪炭材(燃料用)として伐採される木材の増加　
・先進国による木材(建築材・パルプ材)の大量輸入→商業用の木材伐採
②森林破壊による影響：野生生物種の減少

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(6)　海洋汚染　
・海洋汚染の種類：陸上からの排出　例)ごみ，生活・工場排水
海洋での汚染物質流出　例)海底油田やタンカーからの原油流出事故