p.232-233 南北問題
要点の整理

(1) 人間開発指数から見た南北問題 
南北問題……先進国と発展途上国との間の経済格差,およびそれにともなう諸問題
人間開発指数……人々の生活の質・発展の度あいを示す指標
 保健(平均寿命)・教育(識字率・就学率)・所得(1人あたりGDP)などから算出
 低~中位国がアフリカ,アジアに集中

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(2) 先進国と発展途上国 
・人口増加率……先進国:低い,発展途上国:高い
・平均寿命……先進国:長い,発展途上国:短い
・1人あたりGNI……先進国:高い,発展途上国:低い
・1人1日あたり熱量供給量……先進国:多い,発展途上国:少ない
・医師数……先進国:多い,発展途上国:少ない

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(3) モノカルチャー経済 
・国の経済が特定の農産物や鉱産物などの一次産品に依存する状態→不安定な経済
例:ナイジェリア……原油(約8割),ボツワナ……ダイヤモンド(約9割)

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(4) 南南問題
・発展途上国間で拡大している格差の問題
・豊か:BRICS(ブラジル,ロシア,インド,中国,南アフリカなど),
    NIES(新興工業経済地域)(韓国,台湾,シンガポール,ホンコン),中東の産油国
・貧困:LDC(後発発展途上国)
    
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(5) 南北問題解決のための国際的取り組み 
①国連の取り組み
UNCTAD(国連貿易開発会議):1964年設立。国連に設置された発展途上国への援助機関。援助目標の設定や一次産品の価格下落問題の解決など
②資源ナショナリズム
NIEO(新国際経済秩序):1974年樹立宣言。発展途上国が自国の天然資源の活用と経済活動に対する主権をもつことが盛りこまれ,発展途上国に不利な経済秩序の変更をめざした