p.184-185 市場のしくみ(1)
要点の整理

(1) さまざまな市場の「売り手」と「買い手」
需要(買いたい量):できるだけ安くできるだけ多くの商品を買おうとする
供給(売りたい量):できるだけ高くできるだけ多くの商品を売ろうとする
・売り手の例:生産者(販売業者),株式を売りたい人や企業,求職者(労働力を「売る」)
・買い手の例:販売業者,株式を買いたい人や企業,雇用主(労働力を「買う」)

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(2) 需要と供給
超過供給(売れ残り):商品数が需要を上回って,商品があまっている
価格は下落→需要量増加→売れ残り解消
超過需要(品不足):商品数が供給を上回って,商品が足りない
価格は上昇→需要量減少→品不足解消
均衡価格……需要・供給曲線において需要量と供給量が一致する価格

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(3) 価格の自動調節機能
・価格の自動調節機能(価格機構)←アダム=スミスの「見えざる手」
・需要曲線の移動:需要が減少→需要曲線は左(ゼロに近い方向)に移動し,価格が下がる
・供給曲線の移動:供給が減少→供給曲線は左(ゼロに近い方向)に移動し,価格は上がる
  ↓
均衡点(需要・供給曲線において需要量と供給量が一致する点)において,均衡量(ほしい人がほしい量を手に入れ,売り手も効率よく生産した量)が達成される

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(4) さまざまな需給曲線
①需要曲線と供給曲線の移動
・需要曲線:右にシフト←所得の上昇,時期やブームにより需要増加
 左にシフト←所得の減少,時期やブームが去って需要減少
・供給曲線:右にシフト←技術革新や原材料価格低下,コスト削減などにより生産量増加
 左にシフト←不作や原材料価格の値上がり,コスト上昇などにより生産量減少
②垂直な供給曲線
・コンサートやスポーツイベントなどでは供給曲線が垂直になる