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本場フランスでワインづくり

(フランス・ブルゴーニュ地方)

庄司 宏史 さん

ワイナリー勤務

■仕事の内容は?

 規模の小さい家族経営のワイナリーで働いているため,ブドウ栽培からワインの生産・出荷まで生産過程のほぼすべてを行っています。ブドウ栽培は,冬に行う枝の剪定(翌年の収量を調整するため)や,春に行う芽かき(余分な芽を落とし栄養を集中させるため)など,年間を通じて作業を行い,秋に収穫します。収穫したブドウを白ワインはジュースにしてから樽に入れ発酵させて1年間熟成,赤ワインは皮や種から色素や香り・渋みの成分を抽出するためにブドウをそのまま発酵桶に入れて2~3週間発酵させた後,プレスして桶で約1年熟成させて出来上がります。

完成したワインの樽詰め作業

■フランスでワインをつくるようになったきっかけは?

 フランスワイン好きが高じて,ワインの生産に興味を持つようになり,23歳で渡仏しました。初めはワーキング・ホリデーでワインの生産にチャレンジしましたが,すぐに自分に向いている仕事だと確信して現在のワイナリーで働くようになりました。

■ブルゴーニュ地方のいいところは?

 好きなワインが身近にあることです。ブルゴーニュ地方は比較的穏やかで冷涼な気候と石灰質の土壌のため,繊細で香り高いワインが生まれ,高級ワインの産地となっています。ブルゴーニュ地方以外にも,フランスは地域によってさまざまなワインがつくられているため,週末に他の産地のワインナリーを訪れたり,ワインの試飲会に行ったりすることもあります。

■今後の目標は?

 将来,フランスに自分のワイナリーを持ちたいと思っています。そのための準備をしながら日々仕事に励んでいます。