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「定食」を通じて日本食を世界に広める

(アメリカ・ニューヨーク)

高田 知典 さん

大戸屋ホールディングス

取締役 海外事業本部 米国事業部長

■仕事の内容は?

 大戸屋は2005年に海外第1号店をタイにオープンさせ,私はそれと同時に海外事業部へ配属となりました。現在はニューヨークに勤務し,大戸屋の商品・サービス・営業状況・売り上げの確認や,食材・広告会社といった取引先との商談など,事業全般の管理・運営をしています。

■仕事で気を付けていることは?

 大戸屋は日本食のレストランですが,現地の方が料理やサービスを提供しているため,日本的なサービスの方法やおもてなしの考え方,日本料理の基礎,大戸屋の料理のポイントなどを日本人スタッフ以上にしっかりと指導しています。また,日本の味を再現するために鰹節から出汁を取ったり,醤油や味噌などの食材を日本から輸入したりしています。キッチンで使用する機器や調理器具を日本から取り寄せることもあります。

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■日本との文化や慣習の違いで苦労する面は?

 ニューヨークには様々な国の人が暮らしており,多様な文化や慣習が入り混じっているため,日本人にとっての当たり前が通用しないことがよくあります。そのため,仕事の際には相手の考えをよく理解するように努め,同時に自分の考えをしっかり伝えることで,相互理解を図るよう心がけています。

■オフタイムの過ごし方は?

 1日の勤務が終わると大戸屋の客席に座り,食事をしながら料理やサービスのチェックをしています。また,勉強や調査を兼ねて日本食を中心に他のレストランへ行くこともあります。

■今後の目標は?

 大戸屋の定食を通して,世界の人々に日本の伝統的な食文化を知ってもらうことです。また,健康食でもある日本食を提供することで,人々の健康の役に立ちたいと思っています。高校生の皆さんも将来働く時に,その職業を通じて社会の役に立つということを目標にしてほしいと思います。