中国の砂漠に緑を!

(中国・内モンゴル自治区)

成田 正之 さん

国際環境NGO FoE Japan

■仕事の内容は?

 中国北部の内モンゴル自治区で,砂漠化を防止するための植林活動をしています。植樹前に現地の人々と砂漠化の状況を調べ,どこにどんな木を何本植えるかなどを検討します。植樹作業は4月に行い,植樹後の春から秋にかけては,苗木がうまく根付いて成長しているか,管理に問題はないかなどを観察・記録してフォローを行います。夕食後に村を訪ね,植林のことや村の様子について話し合うこともあります。このように仕事の時には,現地の人々の自主性・自発性を重んじるよう心がけています。

■中国の植林事業に関わるようになったきっかけは?

 FoE Japanは世界75か国に加盟団体を持つ,Friends of Earth Internationalのメンバー団体で,地球規模の環境問題に取り組んでいます。そのFoE Japanの活動で,地球の砂漠化が国際的に大きな環境問題として取り上げられていることを知りました。特に中国は砂漠化が激しい場所で,内モンゴル自治区の西部地域は内陸性の乾燥地にあたるため砂漠化が進行しています。

■オフタイムの過ごし方は?

 時間があれば植林現場や村を歩き,苗木の観察や記録をしているため,オフタイムはほとんどありませんが,現地の人々に記念日の食事に招待してもらったり,「ナーダム」に案内してもらったりすることがあります。「ナーダム」とはモンゴル族のお祭りで,モンゴル相撲や競馬,弓射を競い合います。

■高校生に伝えたいことは?

 どんなことでも興味を持って,行動してみてください。パソコンやスマートフォン上ではなく,実世界には面白いことがいっぱいありますよ。

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