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世界に誇る「クールジャパン」を目指して

(アメリカ・ロサンゼルス)

岸 健一郎 さん

BANDAI AMERICA INC.

■アメリカで働くようになったきっかけと仕事の内容は?

 学生の頃から海外で働くという夢があり,ロサンゼルスに留学して英語や文化を学びました。バンダイに入社後も海外で働くために語学はもちろん,玩具の開発に必要な知識,プレゼンテーションスキルを磨き,希望が叶ってロサンゼルスへ赴任しました。ロサンゼルスでは,日本のキャラクターコンテンツや,玩具などの関連商材をアメリカ向けの商品・サービスにするローカライズの仕事をしています。

■日本とアメリカの働き方の違いは?

 アメリカでは,チームワークが重視され細かく責任が分担されています。そのため,チームの意見をまとめて判断することが多く,意思決定に時間がかかることがあります。また,国土の広いアメリカは地域によって人種構成や生活・文化,宗教,所得に差があるため,西部,中部,東部で市場性が全く異なります。そのため,ローカライズを行う際には,人種差別や宗教差別につながるようなデザインにならないよう,細心の注意を払っています。

■オフタイムの過ごし方は?

 勤務後はなるべく早く家に帰り,家族と過ごす時間を大切にしています。休日は家族とビーチでサイクリングや,テニスをして過ごすことが多いです。また,趣味でモトクロス(オートバイ競技の1つ)をしています。カリフォルニア州は世界でもモトクロスの盛んな土地なので,競技人口も多く設備が充実しています。

■ロサンゼルスのいいところは?

 ロサンゼルスには世界各国から多くの人が移り住んでいます。そのため,世界各国の本格的な料理が食べられます。日本料理はもちろん,中国・韓国・ベトナム・タイといったアジア各国の料理をはじめ,ロシア・イタリア・地中海料理に至るまで,お手ごろな価格で本格的な味を楽しむことができます。

■学生時代の経験で現在に活かされていることは?

 高校時代は部活でバスケットボールに熱中しており,北米プロバスケットボールリーグのNBAにも興味を持っていました。バスケットボールはアメリカでも人気のスポーツなので,共通の話題を持つことができ,アメリカで多くの友人をつくることができました。結果的に多くの友人ができたことが英語の上達につながったと思います。

■高校生に伝えたいことは?

 日本で報道されているほど「クールジャパン」は世界に浸透していません。逆に言えば,日本文化はもっとメジャーになるポテンシャルがあります。私は,これから「クールジャパン」が世界に浸透していくと信じています。皆さんも一緒に頑張りましょう!